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ワクチンの水銀含有量は、90 年代と比較して1/10以下と大幅に減量しています。
水銀は水俣病の原因物質として知られる有害重金属で、特にメチル水銀などの有機水銀は中枢神経に障害を起こします。
水俣病の原因となる「メチル水銀」は脳や神経系に移行しやすく、運動失調や感覚異常などの多様な中枢神経障害が現れます。
胎児は大人よりも影響を受けやすく、妊娠中の母親がメチル水銀を摂取した場合、母親は無症状であっても生まれた子どもに強い症状が出た事例も知られています。
血中濃度の半減期は44~80 日と推定されており、摂取後2か月でもまだ半分以上が体内に残ります。一度体内に取り込まれると長期間残存することになります。
一方、ワクチンに含まれる「チメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)」は、体内で代謝されて約50%が「エチル水銀」になります。
エチル水銀の血中濃度半減期は1週間未満とされており、1か月で約1/30に、2ヵ月後は1/500以下となり、メチル水銀より6~10倍早く体内から排出されるとされています。
マグロ1カンでワクチン4本分の水銀量
ここで食事による水銀の摂取、とくに魚介類に目を向けてみましょう。
魚介類は食物連鎖により体内に水銀が蓄積しやすく、特に妊婦や乳幼児は摂食を控えるよう厚生労働省からも注意喚起がなされています。
イルカやクジラ、マグロに蓄積される水銀は「メチル水銀」で、お寿司のネタとして使用される主なマグロ80g摂食時の水銀摂取量は、
・クロマグロ(本マグロ)43μg ・ミナミマグロ(インドマグロ)31μg
・メバチマグロ 44μg ・キハダマグロ 14μg
です。
マグロ のお寿司1カン あたり 15g のマグロがネタとして使用され、上記の約1/5 の水銀量が含まれていることになり、キハダマグロで2μg、それ以外のマグロの場合は6~8μg の水銀を摂取することになります。
簡単にまとめると、
マグロを1カン食べるだけで、インフルエンザワクチン4本を一度に接種したのと同量の水銀を体内に取り入れている
ことになります。
加えてその魚介類に含まれる水銀は、ワクチンに含まれる水銀よりも毒性が高いのです。
以上のように、食物として摂取している、より多くより毒性の高い「メチル水銀」を無視して
ワクチンに含まれる極めて微量な水銀をとりあげて”ワクチンは危険”と判断することは、あまり現実的ではありません。